11月17日に本町の平野酒店さんの酒蔵跡で行われた郡上まちや寄席に行ってきました。
落語とアートの融合ということで、多くの人がイベントを楽しみにいらっしゃいました。
今回の寄席では桂 米紫さん、桂 弥太郎さん、桂 紅雀さんの三人の落語家のみなさんによる落語が披露されました。
残念ながら落語中は撮影ができませんでしたが、話された落語の一場面を、
多方面で活躍するイラストレーターの神田亜美さんがイラストにした作品が飾られていました。
トっプバッターは八幡町出身の桂 弥太郎さん、噺は「動物園」。
いつもふらふらしている怠け者な男にちょうど良い仕事があると言われ向かった先は移動動物園。
飼っていた虎が死んでしまい、檻の中で虎のふりをする仕事を受けて…
最後のオチまで愉快な現代落語でした。
2番目は桂 米紫さん、噺は「秘伝書」。
落語家あるあるのような枕から始まり、関西のお祭りの露天商のお話に。
机に派手な表紙の本を出して客引きもしない露天商のおやじさん。どんな本かな…手に取ろうとすると
おやじさんが話し出します。 「その本はなぁ、人間が一生楽に暮らせるようになるありがた~い秘伝書や」…
秘伝書のありがた~い教えのしょうもない答えがテンポよく出てきて答えが出るたびに笑ってしまいました。
3番目は桂 紅雀さん、噺は「湯屋番」
「昔々あるところに小太り(こぶ取り)なおじいさんがいました」など、枕ではすぐに終わってしまう落語が次々出てきました。
道楽が過ぎて実家に勘当された若旦那。居候先の亭主に働き先を紹介されます。
紹介されたのは町の銭湯。どうせやるなら番頭役がいいと駄々をこねる女好きな若旦那。
少しだけならと番頭役を始めるも女湯はガラガラ。ならばと湯屋での理想の出会いを求めて現実逃避…
枕で語られたダジャレのような落語が噺のオチに絡んで一本取られました。
中休憩をはさんで最後にもう一度桂 米紫さんが高座に上がり、噺は「まめだ」。
まめだとはタヌキのこと。売れない役者の右三郎は花形目指してくるっと宙返りするトンボを練習中。
ある雨の日、実家の薬屋に帰る途中でさした傘がいきなり重くなります。
これはまめだに化かされたと傘を持ってその場でくるっとトンボをやる。ドスンと音を立ててまめだが逃げ出します。
次の日から実家の薬屋の勘定が一銭足らず、代わりに銀杏の葉が混じるようになり…
この時期ににふさわしい小道具が効いたもの悲しさがある噺でした。
会場には神田さんのイラスト作品の販売のほかに八幡の美味しいお店も出店していて、休憩中もとても楽しかったです。
テレビなどで落語を見る機会はありましたが、初めて寄席を見に行けてよかったです。
今から2回目の開催を心待ちにしています。(*^_^*)